年末年始を、自宅で過ごすことができました

  • 要介護5
頸髄損傷

入居前の状況

『年末年始を自宅で過ごしたい』

平成30年6月事故にて頸髄損傷(C6)受傷。病院で1年間加療されていました。入院時は全身の湿疹や褥瘡等の皮膚トラブル・自律神経症状があり、離床に伴う起立性低血圧の症状がみられました。膀胱留置カテーテル挿入尿路感染に伴う発熱を繰り返しており、排便コントロールが必要で毎日摘便・ガス誘導をしている状況でした。

施設でのアプローチ

看護師より

年末年始のリハビリ、介護、看護介入プランをケアマネージャー(CM)と調整しました。本人希望のリハビリに関しては毎日介入し、看護は1日おきに介入しました(リハビリ30分、看護30分)。皮膚状況の観察を行い、排尿トラブルの観察や膀胱留置カテーテルの交換、尿量チェックも実施しました。

リハビリ・介護より

主治医の指示のもと、集中的なリハビリの介入を行いました。自律神経症状に留意しながら離床を進めました。介入当初は血圧の変動が多く見られましたが、現在では血圧の変動がなくなり、2時間以上の車椅子乗車が可能となりました。長時間の座位保持が可能となるようポジショニングを行い、車椅子上での良肢位保持により体圧分散を図りました。上肢の巧緻動作練習を行い、食事動作がスムーズに行えるようにし、自助具の調整も行いました。

夜間は3時間おきに体位交換を行い、皮膚トラブルが起きないよう努めました。また、毎日全身に軟膏を塗布し、湿疹などのトラブルが起きないようにしました。尿路感染防止のため、入浴日以外は陰部の洗浄を行いました。訪室のタイミングでバルーン内の尿量の確認とミルキングも実施しました。

ご家族の声

母自宅まで看護師、リハビリの方が来ていただき熱も出ず良いお正月を過ごすことができました。