家族と過ごす最期のひととき ─メディケアの看取り対応─

  • 要介護5
左視床出血・誤嚥性肺炎

入居前の状況

『できる限り一緒に過ごしたい』

左視床出血発症後にADL全介助で意識障害があり、誤嚥性肺炎を繰り返し全身状態は非常に低下していました。呼吸原生の急変リスクが高い状態で入院先の医師よりご家族に対して予後は1ヶ月との説明。最期はしっかりと寄り添いながら面会ができる施設を希望され入居の運びとなりました。

施設でのアプローチ

看護師より

呼吸管理については、頻回な痰の吸引や酸素量の調整を行いました。状態の説明としては、ご家族が求める身体情報を丁寧に説明しました。ご逝去に伴い、ご家族と一緒にエンゼルケアを行いました。

リハビリ・介護より

定期的な体位交換を行い、安楽な姿勢を維持しました。手浴や足浴、清拭による皮膚の保清も実施しました。ご逝去後にはカンファレンスを行い、ご家族からお聞きした経歴やご家族の想い、どのような最後であったかについて共有しました。

ご家族の声

コロナ禍で厳しい状況でもなるべく父と共にいる時間を増やしたいという希望のもと、短時間で病院から入所させることができたのは、本人にとっても我々家族にとっても本当に幸運でした。
また、病院と迅速に連携してくださり、入所後はきめ細かく父のケアをしていただきました。直に触れ合うことができるようになってからは、父は発語は叶わないものの、身振り手振りのコミュニケーションが驚くほど可能になりました。
その後のエンゼルケアにも参加できたことで、父の死を実感するとともに、しみじみと「お疲れ様」を言うことができました。
最期のひとときを、様々な方にサポートをしていただきありがとうございました。