口から食事を楽しみたい─言語聴覚士による支援─

  • 要介護5
パーキンソン病

入居前の状況

『口から食事を楽しみたい』

こちらのご利用者はパーキンソン病の悪化により嚥下機能が低下。入院中の検査では「口からの食事は難しい」と診断され、胃ろうを造設した状態での入居でした。今回はご本人の希望である「少しでもいいので、口から食べたい」という想いに応じたアプローチを行いました。

施設でのアプローチ

看護師より

15時のおやつ時にゼリーなどの経口摂取を行いました。その際は必ず車椅子に乗車し、摂取後は口に残留物がないか確認し、口腔ケアを実施しました。

リハビリ・介護より

8月上旬には努力嚥下の低下、嚥下反射の遅延、嚥下後の咽頭残留が多量に見られました。15時のおやつなどの際に直接訓練を実施し、言語聴覚士(ST)と歯科衛生士による口腔内ケアを行った結果、口腔内が改善しました。15時のおやつ後には咽頭残留を解消するために30分以上車椅子に離床し、耐久性も向上しました。その結果、昼食のみ経口摂取が可能になりました。

その後の様子

9月より昼食時のみペースト食を開始し、全量摂取しています。今後は嚥下評価を行いながら、3食の経口摂取を目指します。

本人も大変喜んでおり、以前は笑顔が見られませんでしたが、現在は笑顔が見られ、活気が出ています。

ご家族の声

入院中に「口からの食事は難しい」と診断された父ですが、メディケア癒やしに入居して看護師やリハビリ、介護の色々なスタッフが関わってくれたことにより、また口から食事ができるようになって本当に感謝しています。  以前は病気が悪化するにつれて不満を口にすることもあった父ですが、入居してからは身体の状態も良くなり笑顔も増えました。

今後の目標

今後は「3食口から」を目標に、医療ケアとリハビリを継続中。これからもスタッフ一同全力でサポートします!!