畿央大学 森岡周教授による特別講義・事例検討会を開催しました

2026年3月13日、畿央大学より森岡教授をお招きし、社内向けの特別講義および事例検討会を開催いたしました。現場で直面する課題について、専門的な知見から多くのアドバイスをいただく大変有意義な時間となりました。

事例検討会 3ヶ月目の振り返り(パーキンソン病を患う方の事例)
今回の事例検討会では、2つの事例を通じてディスカッションを行いました。 1つ目の事例では、すくみ足や転倒リスクのあるご入居者へのアプローチについて振り返りを行いました。症状を単なる疾患の一部として捉えるのではなく、服薬のタイミングや自律神経の状態、姿勢の非対称性など、全体を多角的にアセスメントする重要性を学びました。また、視覚的な目印(ライン)を最適化するといった環境調整のチャレンジによって、歩行状態が改善しただけでなく、他者との交流や自己表現が増えるといったポジティブな心理的変化に繋がった報告がなされました。

関わり方に迷いを感じている一症例(依存と儀式化が見られる事例)
2つ目の事例は、頻回なナースコールや特定の行動へのこだわり(儀式化)が見られるご入居者への対応についてです。これらの行動を「問題行動」として処理するのではなく、その背景にある過去の喪失体験や強い不安、「アタッチメント(愛着・信頼関係)」の希薄化が影響しているという視点をご指導いただきました。教科書的な行動修正に頼るのではなく、日々の他愛もない「対話」を通して少しずつ信頼関係を築き、ご入居者に安心感を提供していくことの大切さ、そして失敗に対して尊厳を守るケアのあり方をスタッフ間で再認識しました。

メディケア癒やしDXには、医療と介護のスペシャリストが在籍しております。ご入居者の行動の背景にあるメカニズムを深く理解し、一人ひとりの状態やニーズに応じた細やかなケアを提供できるよう、今回学んだ知見を各施設で共有してまいります。今後も専門の講師を招いた研修を継続し、職員全員で知識を深め実践に活かすことで、さらなる介護の質の向上に尽力していきます。