2025年10月24日、ホテルメルパルク熊本にて「令和7年度 メディケア癒やしDXグループ中間発表会」を開催いたしました。 当日は総勢180名もの職員が集まり、グループの成長と熱気を実感する、活気に満ちた会となりました。

会長挨拶
株式会社SandK
代表取締役会長 国中優治
国中会長からは、グループ設立当初のミッションが着実に進んでいることへの手応えが語られました。
当初、我々がミッションとして考えたことは、医療ニーズの高い方を介護施設で手厚くケアし、医療費を使わず介護費用で行うということでした。年々会場に集まる方が増えているのを見ると、そのミッションが着々と進んでいる証拠だと感じています。
さらに、この介護モデルを確立させた上で、今後は「病院の再生支援」や「郊外の過疎地域における医療介護問題」という、さらに大きな社会課題の解決へもミッションを拡大していく決意が示されました。
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また、昨今の物価高騰と介護業界の待遇問題にも触れ、グループとして「DXの推進」と「ひと手間」を両立させることで、職員の年収アップに本気でチャレンジしていくという力強い宣言がありました。
特に、DXの具体的な取り組みとして、「ご利用者の急変の兆候を2週間前に察知するアルゴリズムの開発」や、「スタッフ一人ひとりの頑張りをリアルタイムに評価する仕組み」など、全国でも類を見ない先進的な取り組みを進めていくビジョンが共有され、会場全体の士気が高まりました。
辞令交付
開会挨拶に続き、辞令交付が行われました。 メディケア癒やしDX京町台と花園の施設から、新たに部長、フロア長、主任に任命されたスタッフが紹介され、会場からはその門出を祝う温かい拍手が送られました。

部門による中間発表
部門からは、具体的な取り組みや目標が発表されました。

長嶺 :入居者獲得に向けた「挨拶強化」「清掃活動」「フロア装飾」の徹底を報告。下半期は「集団体操の実施率100%達成」や、専門機器(大波)を活用した「口腔機能の評価」による誤嚥性肺炎の予防強化を目指します。

花園 :8月の浸水被害からの復旧と、グループ全体からの支援への深い感謝が述べられました。服薬インシデント対策としてチーフが作成した「動画マニュアル」の運用など、教育の「見える化」を推進しています。

京町台 :「ビューティ・クラブ」活動として、環境整備と挨拶推進(おもてなしバッジ)を継続。下半期は、DXの要である見守りシステム「LIFES(ライブ)」の活用率(現状27.7%)を30%以上に引き上げ、転倒予防の強化を図ります。

地域 :定期巡回サービスにおいて、テレビ電話を活用したお誕生日祝いなど、ICTを活用した心温まるケアを実践。今後は訪問時間が集中する課題を「スケジュールの分散化」によって解決し、11月の新拠点移転に伴う連携強化を進めます。

地域連携部 :「似顔絵名刺」や「ウェルカムボード」の設置など、内覧の質を高める工夫を報告。内覧移行率・成約率ともに目標を達成している要因として、現場の協力体制に言及しました。
「魅力の大部分は、ご利用者への日々の丁寧なケアと温かな雰囲気にあります。現場スタッフ皆様の笑顔や声かけが、私たち相談員の説明以上に『ここなら安心できる』と感じてもらえる瞬間になっています。」
「ひと手間賞」発表
発表の合間には、サプライズ企画として「ひと手間賞」の表彰が行われました。 これは、日頃からご利用者や仲間のために、グループが大切にする「ひと手間」を実践しているスタッフを、仲間からの推薦によって表彰するものです。
「忙しい中でも必ず立ち止まって挨拶してくれる」「常に細やかな声かけで、ご利用者の安心に繋げている」といった具体的なエピソードと共に受賞者が発表され、会場は温かい拍手に包まれました。 受賞者には、国中会長も愛用の「MYTREX(マイトレックス)のシャワーヘッド」が贈呈されました。

閉会挨拶
株式会社SandK
代表取締役 社長 林田昂志朗
閉会の挨拶として、社長が登壇。改めて「メディケア癒やしDX」という名前に込めた強い意志が語られました。
我々の考えるDXは、単なる業務効率化ではありません。DX化によって業務が省略化され、生まれた時間を、ご利用者への「ひと手間」に充てる。そのためのDXです。
さらに、その「ひと手間」を生み出す心の在り方として、「一人称(自分のため)ではなく、二人称・三人称(誰かのため)の仕事」をすることの重要性を訴えました。
「こうすれば相手が楽になるかもしれない」「あの人はどう感じるだろう」と、相手の立場に立って考える姿勢こそが、自然と「ひと手間」をかける行動に繋がっていく。 会社としてもその環境づくりを全力でサポートしていくと力強く宣言し、最後はグループの更なる発展を祈念した一本締めで会は締めくくられました。

今回の発表会を通じて、各拠点の創意工夫と、グループ全体が目指す「DXとひと手間の両立」という明確なビジョンを改めて共有することができました。
下半期も、メディケア癒やしDXグループは、ご利用者、ご家族、そして地域のために、スタッフ一丸となって邁進してまいります。