2025年6月13日(金)、メルパルク熊本にて「令和7年度 メディケア癒やしグループ方針発表会」を開催いたしました。
当日は総勢180名もの職員が集まり、グループ全体の意識統一を図る有意義な時間となりました。

会長挨拶
株式会社SandK
代表取締役会長 国中優治
熊本市を背負う介護事業のモデルを目指す決意と、社員一人ひとりの「働きがい」や「誇り」を大切にしたいという力強いメッセージが贈られました。
各施設の運営が順調に進む中、今後は「全国の高齢者や、まだ介護サービスが届いていない在宅の方々へも、サービスを広げていく」という計画についても共有されました。

中でも強調されたのが、**「世の中は“いいと思われたもの”が優先されてしまう」**という現実です。たとえ実際に優れたサービスを提供していても、それが「良い」と認識されなければ、他との差を感じてもらえない。だからこそ、見せ方ではなく、“本当に良いもの”を届けることに注力したいという会長の想いが語られました。
そうした想いが、職員一人ひとりの「やりがい」や「誇り」につながり、「圧倒的に他とは違う」と実感できる職場・サービスへと進化していく。
そのような未来へのビジョンが込められた、力強い挨拶となりました。
副社長 就任挨拶
株式会社SandK
取締役 副社長 那須扶美香
新たに副社長に就任した那須より、これまでの歩みと今後の展望について語られました。
挨拶の中で特に印象的だったのが、 「手間のかからない“ひと手間”の積み重ねが、メディケア癒やしの信頼をつくる」という言葉です。

- 会釈だけでなく、「こんにちは」「ありがとうございます」と言葉を添えること
- 電話を切る際に、相手が切ったのを確認してから受話器を置くこと
- 居室に入る際には声をかけてからケアに入ること
- 退出時にはナースコールの位置や室温を確認すること
こうした「手間のかからないひと手間」を日々積み重ねることが、ケアの質を支え、信頼につながっていると、日常の中にある小さな気配りの大切さを改めて呼びかけました。
拠点・部門による方針発表
各拠点・部門からは、具体的な取り組みや目標が発表されました。

長嶺:3階フロアオープンに向け、接遇の強化・教育体制の整備・多職種連携カンファレンスの活性化を軸に、さらなる質の向上を目指します。

花園:職員教育や環境整備を推進し、「五方良し」の理念に基づいた明確な施設目標を掲げ、全職員で共有しながらケアの質を高めています。

京町台:医療リハビリ・生活リハビリの連携に加え、情報共有の徹底とFIM向上によるQOL支援を柱に、専門性を活かした取り組みを進めています。
地域:地域での「自分らしい暮らし」の実現と、食事支援や家事支援など“生活に寄り添うケア”を展開。新たに訪問看護との連携強化も図ります。
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地域連携部:内覧移行率・制約率の目標数値の達成と、日々の営業活動の分析を通じて、全施設の満床運営に貢献していきます。
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高齢者行動科学研究所:文部科学省認可の研究所として、DX化による業務効率の向上と研究推進に注力。法人全体のブランド価値向上を視野に活動を展開します。
乾杯挨拶
株式会社SandK
代表取締役 社長 林田昂志朗
全体の総括として改めて「ひと手間」という言葉の重要性が語られました。DXの推進によって業務の効率化が進んだ今だからこそ、「生まれた時間を、目の前のご利用者への“ひと手間”に活かすことが大切だ」と力強く訴えました。
さらに、「利用者良し・職員良し」を実現するためには、”一人称”ではなく“二人称・三人称”の視点で仕事をする姿勢が不可欠である”と指摘。
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「あの人はどう感じるだろう」「こうすれば相手が楽になるかもしれない」と考えることが、自然と“ひと手間”をかけられる行動につながっていくと呼びかけました。
会社としてもその視点に慣れるための環境づくりを支援していくとした上で、「ぜひ明日から、“誰かのため”を起点とした行動を実践してほしい」と参加者にメッセージを送りました。
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閉会挨拶
株式会社ケンプロ
代表取締役 中野茂
閉会にあたり、掲げた目標を「ただのスローガンで終わらせず、実行に移すことの大切さ」が語られました。
DXの進展によって、予測や対策を立てることは可能になってきたが、「その対策を実際に“実現”し、より良いケアに変えていくのは、現場スタッフの“手”である」と述べ、最終的には行動力と自己研鑽が鍵になることを強調しました。
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また、会の中で繰り返し登場した「ひと手間」についても具体例を交えて言及。
- 車椅子の方と話すときは、膝をついて目線を合わせる
- ベッド上の方には、腰を落として顔を近づけて話す
といった、ごく小さな行動でも、「自分の話をちゃんと聞いてくれている」と相手に伝わる。 その積み重ねが、信頼関係を築く第一歩であると話されました。
そして、もしそうした「ひと手間」が実践できていない仲間がいたときには、
「言うべきことを、言うべき時に、言うべき相手にきちんと伝える」ことの重要性にも触れ、チームとしての現場力の向上を、これからの大きなテーマとして呼びかけました。

今回の方針発表会を通じて、グループ全体のベクトルを改めて一致させることができました。
私たちはこれからも、「五方良し」の理念のもと、地域に根ざし、信頼される介護のかたちを追求し続けます。